電力自由化時代の新規事業研究

電力自由化の時代に向けて、何が出来るか、世の中のためになるのか検討していきます。

水素電池の講演に参加してきました

   

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昨日は、横浜国立大学の大田名誉教授の水素エネルギーに関する講義を受けてきました。

どちらかというと水素エネルギーの立場、ポテンシャル、今後の展開における課題などについての話が多かったと思います。

忘備録としてもメモを残しましたので共有します。

 

IPCC 第5次報告書によれば、CO2は地球温暖化に大きな影響がある。
地球温暖化については、様々な意見があるが、信頼できるソースの一つではないかと考えても良いのではないか。
現在は石油の値段が下がってきているので、現在は新しいエネルギーに関しての要求が少ない。
1バレル100ドルを超えると代替エネルギーの話が出てくるのであるが・・・
(現在は50ドル付近)
■水素エネルギーの地球温暖化への影響
炭素と比較して水は循環スピードが速いと想定され、その想定に基づけば、水素エネルギーは
化石燃料(炭素)と比較して環境保存に格段に優れていると言える。
太田教授の仮説においては2桁以上の環境への影響が小さくなると考えている。
エネルギー使用量が10倍になっても、影響は1/10になると言える。
水素の特徴:2次エネルギーである。
 水素は天然にそんなに多く存在しない。
(5箇所くらい)アイスランド、オマーンなど。)
 化石燃料、再生エネルギーなどから作られる。
再生エネルギーに関してはどこかで蓄電というものが課題になってくるだろう。
■水素の特徴
・沸点が低い(−250度で液体になる)
<課題>
・爆発限界が広い(危ないということ)
・着火エネルギーが小さい(静電エネルギーでも爆発する)
・燃焼速度が速い(対策が取りにくい)
<安全な面>
・軽い
・拡散が速い
・体積あたり燃焼エネルギーが都市ガスより小さい
■水素の作り方
水電解 アルカリ水電解など
熱化学法
直接熱分解
光分解
化石燃料から水素生成 (現状は主力)
バイオマスからの水素
水素の一次エネルギー
 CO2フリーが理想であるため、再生エネルギーを安価で大量に必要
パタゴニアで風力発電をし、水素エネルギーとして日本に運ぶプロジェクトを行っている。
パタゴニアは平均風速が速く(10m超)、一定方向の風向があるなど適している。
2円/kWhで作り、日本で30円程度くらいで使えるようになる目論みを持っている。
■水素燃料電池のポテンシャルと課題
水素の燃料電池車は電気自動車の1.3倍の総合効率が高いとされている。
水素の燃料電池車は水素ステーションが課題
水素燃料電池車を作るには白金が必要になるが、白金の資源問題の解決が必要

 

 

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