電力自由化時代の新規事業研究

電力自由化の時代に向けて、何が出来るか、世の中のためになるのか検討していきます。

太陽光発電のプレミアム価格買取

   

太陽光発電を初めとする再生エネルギーは全量買取制度(FIT)と呼ばれる制度により、一般電気事業者は買取を受入れることを義務付けられています。この費用については各年度ごとに法律で定められており、一般的な発電コストよりも少し高く買取を行っています。

この再生エネルギーをエナリス、ソフトバンクといった新電力会社が一般電気事業者よりも高く買取を行っています。全量買取制度自体が高額にもかかわらず、なぜ新電力各社は買取を行うのでしょうか。

エナリスの太陽光プレミアム買取

http://www.eneres.co.jp/service/subscription.html

ソフトバンクの電力買取サービス

http://www.softbank.jp/energy/kaitori/

 

下記、facebookにて記載したメモをそのまま記載してあります。

少し表現に誤り、わかりにくい部分があるかもしれません。

 

このページのとおり、同時同量の原則のため、需要に応じた電気調達が必要です。

 電気調達は自社の発電所、提携会社の発電所、市場調達等です。
電力会社は再生エネルギーを回避可能原価で調達出来ます。

(回避可能原価とはhttp://www.fepc.or.jp/・・・/oroshi/mondai/1225505_4597.html
(残りは低炭素投資促進機構からの付加金をもらう)おおよそ10円/kWh程度です。


電気の需要は昼間上がり夜は下がる傾向にあります。特に夏場等温度が高くなるほど需要があがる方向(エアコンが多いため?)昼間の高くなった需要の高くなった部分を太陽光発電での発電でカバーが出来るため、日本卸売電力取引所(JEPX)より安く出来ればコスト削減になります。
□課題太陽光発電の発電所としての課題として、発電が不安定であることがあります。そのため、スポット市場での調達をするなどのため、前日までに発電予測の精度をあげなければならないこと、急な出力減に対してフォローをしなければならないことなどの対策にコストをかけて行うことになります。

また、スポット市場が大きくなると取引価格が下がるのではないかと言われています。特に夏休み期間中や土日等、昼間の電気使用量が比較的余剰になり安い時間帯は太陽光発電で作る電気は安価になると考えられます。
尚、多くの契約の場合、1年契約となります。
20年間のスポット市場の動きがわからず、10年後には8円前後で取引されてているかもしれません。

スポット市場では15円/kWh程度で取引され、回避可能原価は10円/kWhと5円程度のコスト削減幅があるのですが、このようなことを加味し、新電力会社は太陽光発電の電気の買取を+1円などのプレミアを付けて買取を行っているようです。

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