2015年の電力自由化の動向
2015年
今年もよろしくお願いいたします。
2015年になり、今年の予定をまとめてみました。
■電力小売自由化の前年
電力小売自由化を2016年に迎え、さまざまな企業が参入準備を行っていくのではないかと想定されます。
法制度面においては、第3段階の電気事業法が改正される予定になっています。
第3段階
電力会社の送配電ネットワーク部門の別法人化(法的分離)
小売料金規制の撤廃
送配電ネットワーク部門が需給バランス調整用の電源を調達するリアルタイム市場の創設等
2月には新電力EXPOが開催され、新電力ビジネスにおいての初めての展示会も開催されます。
http://www.pps-expo.jp/
ネガワット取引、電源確保、既存ビジネスと電力サービスの融合など新たな取組みが見られるのではないでしょうか。
■電源確保
電力供給の面においては、電力確保の点からの原子力発電の再開され、再生エネルギー普及への対策が行われるのではないかと考えられます。
日本では火力発電を行う際の化石燃料の多くを海外からの調達に頼っており、その経済性、環境性、防衛など様々な観点から化石燃料からの脱却を検討しています。引続き、原子力発電による化石燃料削減対策を進めながら、再生エネルギーを増やしていくというような方法でのアプローチをしていくと取っていくと考えられます。
再生エネルギーについては2014年に一般電気事業者が新規受け入れを行わないなどの発表を行いました。年末に受入れ再開を行いましたが、一部条件付となっています。
2014年度は再生可能エネルギーの発電事業者にとって”利潤に特に配慮する”最後の年となっています。
2015年度以降については、通常の基準における買取価格になるのではないかと想定され、
参入が厳しくなっていくのではないかと思われます。
過去10年間で動いてきたことが1年で動くようなドッグイヤーにすることが出来れば、電力業界の改革も大きく進むことになりますので、一助になるよう邁進したいと思います。
google PC用
google PC用
関連記事
-
-
再生エネルギーの買取価格変更の議論内容
簡単に議論のポイントをまとめてみました。 来年度の再生エネルギー買取方法について …
-
-
再生エネルギーのプレミアム価格が終わるかもしれません。
5月18日に経済産業省にて買取制度運用ワーキンググループが開催されました。 ht …
-
-
FITで調達した電気はクリーン電力ではない
2016年4月より一般家庭にも電力自由化となります。 電力自由化では東京電力など …
-
-
小売向け託送料金の申請がされました。
昨日、電力自由化の小売部門開放へ向けた託送料金について3つの電力会社が認可申請を …
-
-
関西のセブンイレブンが東京電力に切り替え
お盆のころのニュースでしたが、セブンイレブンが関西の店舗の電力を東京電力に切り替 …
-
-
託送料金の割引制度
新電力を行っていく上でのコストとして ・発電コスト ・託送コスト ・営業コスト …
-
-
再生エネルギーの転売の見直し
4月1日の日本経済新聞に下記の記載がありました。 「経済産業省は、太陽光などの再 …
-
-
太陽光発電の30日ルールの見直しについて
NHKにて「再生可能エネルギー買い取り義務 見直しへ」とのニュースが流れました。 …
-
-
NHKニュース 再生可能エネルギー 買い取り義務見直しへ
NHKのニュースにて「再生可能エネルギー 買い取り義務見直しへ」との記事が流れま …
-
-
太陽光発電ムラ
松浦企画は太陽光発電ムラの活動に参画しています。 太陽光発電ムラと …
- PREV
- 再生可能エネルギー技術入門講座
- NEXT
- 公社の民営化についておさらいをしてみました
