電力自由化時代の新規事業研究

電力自由化の時代に向けて、何が出来るか、世の中のためになるのか検討していきます。

ネガワット取引とは

   

前記事でも少しだけ触れていたネガワット取引についてまとめてみました。

ネガワット取引とは、コトバンクにおいて

電力の消費者が節電や自家発電によって需要量を減らした分を、発電したものとみなして電力会社が買い取ったり市場で取引したりすること。

(リンク https://kotobank.jp/word/%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88%E5%8F%96%E5%BC%95-679356
とされています。

電力自体は貯蔵することが簡単に出来ないことにより同時同量の原則と呼ばれる、需要と供給のバランスを取るように発電量を調整しています。

一般的には電力料金は時間帯によらず、

例えば、日本卸電力取引所の12月1日の取引では下記のようになっています。

20141128約定

この場合、もし自社の発電所の電力では不足する場合に市場から調達してくるためには昼間であれば16円程度のコストがかかります。
すべての需要家がこの単価以上で電気を購入してくれるのであれば市場から調達すれば良いのですが、大口需要家などにおいてはもっと安価な金額で販売しているかもしれません。
そこで大口需要家に対して、通常よりも使用する電気量を下げてもらえれば、その分費用を支払いますと依頼をして電気量を下げてもらいます。このことによって、事実上他需要家にて使用する電力を市場から調達することなく供給できたため、発電をしたことと同じ効果があるとみなせます。

需要供給のバランスを取るための一つの施策であり、これを大口需要家だけでなく一般ユーザまで展開できないかと各社で検討をしている状況です。

デマンドレスポンス

 - 新電力(PPS), 日本卸電力取引所, 電力自由化 , ,

google PC用

google PC用

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

電力自由化
小売向け託送料金の申請がされました。

昨日、電力自由化の小売部門開放へ向けた託送料金について3つの電力会社が認可申請を …

電力自由化における事業参入 ワークショップ

    本日、電力自由化におけるワークショップに参加してきま …

再生エネルギーの転売の見直し

4月1日の日本経済新聞に下記の記載がありました。 「経済産業省は、太陽光などの再 …

日本ロジテック協同組合の未払問題

日本ロジテック協同組合が地方自治体から購入している電力について未払いを起こしてい …

岡山しげる会

11月29日は太陽光発電ムラ(http://a-vein.com/)の会合でした …

電力自由化EXPO 基調講演メモ

先日、関西で行われた電力自由化EXPOの基調講演のメモを取っていたので、アップし …

東電、ソフトバンクと提携へ

東京電力がソフトバンクと業務提携をする方針であると数社から記事が出ています。 日 …

託送料金の割引制度

新電力を行っていく上でのコストとして ・発電コスト ・託送コスト ・営業コスト …

FITで調達した電気はクリーン電力ではない

2016年4月より一般家庭にも電力自由化となります。 電力自由化では東京電力など …

電力小売ではクリーンな電力という表現は使えず、”FIT電気”という表現に

先日の経済産業省の会議にて固定価格買取制度(FIT)を利用した再生エネルギーを調 …