電力自由化時代の新規事業研究

電力自由化の時代に向けて、何が出来るか、世の中のためになるのか検討していきます。

小売向け託送料金の申請がされました。

   

昨日、電力自由化の小売部門開放へ向けた託送料金について3つの電力会社が認可申請を行ったことが発表されていました。

1kwh当たり北陸電力が8.08円、中国電力は8.45円、沖縄電力は11.5円とのこと。

託送料金とは発電所で発電した電気を、電気を使用する家庭(需要家と呼びます)に送る間の電線は新電力各社は保持せずに中国電力などの電力会社に依頼することが出来るのですが、そのときにかかる費用のことを指します。

 

毎日新聞

http://mainichi.jp/select/news/20150730k0000m020051000c.html

経済産業省

http://www.meti.go.jp/press/2015/07/20150729002/20150729002.html

単純に考えると

発電コスト:10円

託送料金:8円

とすると、ミニマムコストとして18円の費用がかかります。

ここに、システム費用、営業利益、その他リスク費用などを入れて料金を作っていくことになります。

発電コスト10円というのは回避可能原価であり、新電力各社の発電所においてはこれ以上のコストがかかっていると想定されます。

このような費用の中で家庭向けの電力料金をどのように作っていくのでしょうか。

経済産業省は

「今後、新たに設立される電力取引監視等委員会において、中立的・客観的かつ専門的な観点から厳正に審査を行ってまいります。」と発表していますので、どのような回答になるのか注目したいと思います。

 

 

 - 新電力(PPS), 経済産業省, 託送料金, 電力自由化 ,

google PC用

google PC用

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

発電コスト

前記事において電力事業におけるコスト構造の一つに発電コストがあると書きましたが、 …

岡山しげる会

11月29日は太陽光発電ムラ(http://a-vein.com/)の会合でした …

東電、ソフトバンクと提携へ

東京電力がソフトバンクと業務提携をする方針であると数社から記事が出ています。 日 …

スマートメーターがやってくる

自宅の集合住宅の掲示板にてスマートメーター設置のためのテストのお知らせがありまし …

太陽光発電のプレミアム価格買取

太陽光発電を初めとする再生エネルギーは全量買取制度(FIT)と呼ばれる制度により …

公社の民営化についておさらいをしてみました

発送電分離、電力小売自由化に向けて、過去の公共サービスがどのように変わっていった …

新電力(PPS)とは

電力自由化に向け、新電力(PPS)という言葉を聞く機会が増えてきました。 新電力 …

新エネルギー小委員会(第8回)を受けて①

前記事などでも記載のとおり、現在、太陽光発電を初めとした再生エネルギーの発電量が …

電力自由化EXPO 基調講演メモ

先日、関西で行われた電力自由化EXPOの基調講演のメモを取っていたので、アップし …

新電力各社をまとめてみた。

話題?の”Naverまとめ”を作ってみました。 新電力会社についてまとめています …