新エネルギー小委員会(第8回)を受けて2
前記事の続きです。
太陽光発電システムの設備認定について来年度からの方針が示されています。
本日、JPEA代行申請センターにおいても発表されていました。
・調達価格の決定時期について「接続申込時」を改め、「接続契約時」とする。
・運転開始前に、設備の「発電出力の増加」や太陽光発電設備の「基本仕様の変更」(※)を行う場合には、変更認定を受けることを求め、その「変更認定時」の調達価格に変更する。
・運転開始後に、設備の「発電出力の増加」を行う場合、増加部分を別設備として新たに認定し、その時点 の調達価格を適用する。
接続枠を確保したまま事業を開始しない「空押さえ」の防止
・立地の円滑化(地域トラブルの防止) 太陽光発電等の立地をめぐる地域トラブルを防止するため、認定時に関係法令の手続き状況について提出を求め、個々の案件の詳細情報とともに、地方自治体に提供する。
この中で大きなものは「調達価格の決定時期」および「運転開始前の基本仕様の変更」の件になると想定しています。
<対処案>
・調達価格決定時期が変更されるため、早めの申請を行う。
・設計時に出来るだけ早期に仕様を確定させる。
権利確保してからパネルの購入交渉が出来なくなるため、メーカー側との交渉をぎりぎりまで行うことが出来ず、価格があがっていくことになるのではないかと想定されます。
また、工事前の対応におけるキャンセル等がしにくくなりますので、メーカー選定を慎重に行わなければなりません。
今回気になるのがパワーコンディショナについては仕様変更の対象外としていることです。
系統連系であればパワーコンディショナの影響が大きいのですが、対象外としたことには何か理由があるのだと推測しています。
JPEA代行申請センターの発表において、今年度の申込は1月30日(金)がぎりぎりである旨の発表もされています。
もし案件をもたれている場合、早めの申請をしてください。
google PC用
google PC用
関連記事
-
2015年の電力自由化の動向
2015年 今年もよろしくお願いいたします。 2015年になり、今 …
-
太陽光発電の選択ポイント
太陽光発電をするためには、パネルを選ばなければならない、パワーコンディショナを選 …
-
電力小売ではクリーンな電力という表現は使えず、”FIT電気”という表現に
先日の経済産業省の会議にて固定価格買取制度(FIT)を利用した再生エネルギーを調 …
-
太陽光発電ムラセミナーを開催します(相模大野 8月1日)
太陽光発電ムラでは太陽光発電を普及させるための活動を行っています。 しっかりとし …
-
公社の民営化についておさらいをしてみました
発送電分離、電力小売自由化に向けて、過去の公共サービスがどのように変わっていった …
-
再生エネルギー賦課金について考えてみた。
あやぱぱさんのブログを受けて、久々に頭の体操をしてみました。 再エネ発電賦課金っ …
-
託送料金の割引制度
新電力を行っていく上でのコストとして ・発電コスト ・託送コスト ・営業コスト …
-
再生エネルギーの転売の見直し
4月1日の日本経済新聞に下記の記載がありました。 「経済産業省は、太陽光などの再 …
-
聴講メモ ”ゼロから学ぶ!市民のための太陽光発電 標準化セミナー”
<趣旨> FITには頼らない太陽光発電システムを推進するために標準 …
-
発電コスト
前記事において電力事業におけるコスト構造の一つに発電コストがあると書きましたが、 …